コンディショニングトレーナーになるための資格取得方法
コンディショニングトレーナーとして活動するために、特定の国家資格は必ずしも必要ありません。しかしコンディショニングトレーナーとして仕事をする上で役に立つ民間資格はいくつかあり、知識や専門性を証明する手段として大変有効です。
就職や転職活動にも資格があれば有利となり、幅広い分野で活躍できる可能性が高まります。
ここでは、コンディショニングに関連する資格の種類、取得方法について紹介します。
コンディショニングトレーナーに関連する資格の種類
1.コンディショニング特化の資格
日本コンディショニング協会(NCA)認定資格
- 概要:ストレッチ、呼吸法、姿勢調整などのスキルを学び、一般の方やアスリートの身体のケアを行う資格。ヨガ講師やアスレティックトレーナーとして働いている方のスキル向上にも活かせる。
- 対象:フィットネストレーナー、健康指導者、スポーツ選手向けの指導者。
- 取得方法:日本コンディショニング協会が提供する講座を受講し、試験に合格する。
- 受講料:22,000円(税込)※オンラインの場合は33,000円(税込)、要会員登録(月1,400円)が必須
- セミナー開催場所:東京会場もしくはオンライン
2.スポーツ・フィットネス系の資格
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)
- 概要:スポーツ選手の体力向上・ケガ予防のためのトレーニングを指導できる資格。
- 対象:スポーツトレーナー、アスリート向けの指導者。
- 取得方法:NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)が認定する試験に合格する。
- 受検料:基礎科学セクション・実践/応用セクション両方の場合は50,270円(税込)、1セクションの場合は34,100円(税込) ※初回は2セクションの受検が必要
- セミナー開催場所:全国各地
健康運動指導士
- 概要:生活習慣病予防や高齢者の健康維持を目的とした運動プログラムを指導する資格。
- 対象:フィットネストレーナー、スポーツインストラクター、医療従事者。
- 取得方法:指定の養成講座を受講し、試験に合格する。
- 受講料:104単位コース:291,500円、70単位コース:220,000円、51単位コース:165,000円、40単位コース:137,500円
- セミナー開催場所:全国各地
健康運動実践指導者
- 概要:高齢者や一般の方へ、無理のない運動指導を行うための資格。健康運動指導士よりも簡易的な資格。
- 対象:フィットネス業界、介護施設、公共施設などでの運動指導者。
- 取得方法:認定講座を受講し、試験に合格する。
- 受講料:137,500円(税込、テキスト料含む)
- 受験料: 13,619円(税込)
- セミナー開催場所:全国各地
3.医療・リハビリ系の資格
理学療法士(PT)
- 概要:ケガや病気などで身体機能が低下した人に対し、運動療法や物理療法を用いてリハビリを行う国家資格。医師の指導のもとで、運動療法やマッサージ、立位、歩行、日常生活動作の回復などの訓練を行う。
- 対象:病院・クリニック・リハビリ施設・介護施設などで働きたい人。
- 取得方法:大学や専門学校で指定のカリキュラムを修了し、国家試験に合格する。
- 取得に必要な学費:大学や専門学校により異なる
作業療法士(OT)
- 概要:日常生活動作(ADL)の回復を目的に、作業や活動を通じたリハビリを行う国家資格。
- 対象:医療・介護・リハビリ分野で活動したい人。
- 取得方法:大学や専門学校で指定のカリキュラムを修了し、国家試験に合格する。
- 取得に必要な学費:大学や専門学校により異なる
アスレティックトレーナー(AT)
- 概要:スポーツ選手のリハビリやコンディショニングを専門的にサポートする資格。
- 対象:スポーツ現場、医療機関で働きたい人。
- 取得方法:認定団体の講習や試験を受け、資格を取得する。
- 受講料:認定団体により異なる
4.介護・福祉系の資格
介護予防運動指導員
- 概要:高齢者が自立した生活を送れるように、運動指導を行うための資格。
- 対象:介護士、リハビリ職、健康運動指導者。
- 取得方法:養成講座を受講し、修了試験に合格する。
- 受講料:団体により異なる
レクリエーション介護士(2級・1級)
- 概要:介護施設などでレクリエーションを通じて、利用者の身体機能や認知機能を維持・向上させる資格。
- 対象:介護職、福祉職、レクリエーション活動を取り入れたい人。
- 取得方法:認定講座を受講し、修了試験に合格する。
- 受講料:団体により異なる
コンディショニングトレーナーの資格取得までのプロセス
コンディショニングトレーナーの資格を取得するには、専門的な知識と技術を学び、試験に合格する必要があります。各資格により、取得条件や学習内容は異なりますが、一般的なプロセスを紹介します。
1.資格講座の受講
各団体が提供している講座を受講し、基礎知識と実践的なスキルを学びます。オンライン講座も増えており、より柔軟な学習が可能です。コンディショニングトレーナーの資格には複数の種類があり、自分が目指す分野に適した資格を選ぶことが重要です。代表的な資格として、以下のようなものがあります。
- 日本コンディショニング協会(NCA)認定資格(コンディショニングトレーナー・インストラクター)
- JATI認定トレーニング指導者(JATI-ATI)
- NSCA認定資格(CSCS・NSCA-CPT)
- 健康運動指導士
スポーツ分野、リハビリ分野、介護・福祉分野など、それぞれの目的に合った資格を選びましょう。
2.資格の受験条件を確認する
資格によっては、受験するための条件が設定されていることがあります。一般的に以下のような条件があります。
特定の講座を修了する必要がある資格
- 日本コンディショニング協会(NCA)認定資格は、協会が実施する講座を受講する必要があります。
- 健康運動指導士は、指定の養成講座を受講し、実習を修了することが条件となっています。
スポーツ・健康関連の学位や実務経験が必要な資格
- NSCAのCSCSは、4年制大学卒業資格が必要。
- JATI認定トレーナーは、スポーツ・健康関連の学位を取得しているか、実務経験が必要。
資格ごとに受験資格が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
3.養成講座・スクールで学ぶ
コンディショニングトレーナーとしての知識・スキルを学ぶために、養成講座やスクールに通うのが一般的です。講座は、オンライン講座・通学講座の両方があるので、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
4.認定試験の受験
講座を修了したら、資格試験を受験します。試験の形式は資格によって異なりますが、一般的には以下のような試験が行われます。
- 筆記試験(知識を問う試験)
- 実技試験(トレーニング指導の実践)
-
レポート提出(資格による)
5. 資格を取得し、現場で活躍する
試験に合格すると、コンディショニングトレーナーの資格を取得できます。資格を取得したら、スポーツジム・フィットネスクラブ(一般の方やアスリートへの指導)、病院・リハビリ施設(理学療法士や作業療法士と連携してリハビリサポート)、
介護施設・デイサービス(高齢者の運動機能の維持・向上をサポート)、パーソナルトレーナーとして独立(個人での指導やオンラインでの運動サポート)などで活躍できます。
コンディショニングを実践している方々にお話を伺い、そのメリットや効果についてまとめました。実際の現場でどのように役立つのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
コンディショニングトレーナーの資格取得にかかる期間と費用
資格取得にかかる期間は、資格や受講講座の形式、内容、個人の学習ペースなどによって異なる
コンディショニングトレーナーの資格取得に必要な期間や費用は、資格の種類や学習スタイル(通学・オンライン)によって異なります。ここでは、コンディショニングに特化した資格について紹介します。
日本コンディショニング協会(NCA)認定資格
資格の種類は、コンディショニングインストラクター、コンディショニングトレーナーの2つがあります。受講方法がオンライン、対面講座から選べます。費用に関しても、どちらの講座を選ぶかで、金額が異なります。
コンディショニングトレーナーの資格取得後のキャリアパスと活躍の場
コンディショニングに関連する資格を取得した後の活躍の場としては、以下のような職場があります。
- フィットネスジム
- スポーツ施設
- リハビリ施設
- スポーツチーム など
ほかにもスポーツ選手と個人契約を結ぶ、フリーランスとして個別に業務を請け負うなど、さまざまな働き方ができます。
コンディショニングトレーナーに求められるスキル
コンディショニングトレーナーとして活躍するには、身体の構造と動作に関する知識(解剖学・生理学)、 姿勢・動作分析のスキル、トレーニング・ストレッチ指導スキルなど、幅広い知識とスキルが必要です。
クライアントそれぞれにトレーニングプログラムを設計する場合は、身体状況を的確に分析して効率的で効果のみえるプランを作成する能力が求められます。
また怪我や故障を予防するための観察力や、状況を読み分析する力、メンタル面をケアするスキルも重要となります。
筋トレやストレッチ、マッサージなどの技術を含めた、さまざまな手法とそれを指導するスキルや、各スポーツに関する特性や知識、特定の怪我リスクに関する知識など、職場ごとに必要な知識やスキルも異なってきます。
コンディショニングトレーナーの資格を取得しておくことで、
信頼される専門性を証明でき、現場で活躍するための基盤に!
今後ますます高齢化が進み、健康への意識が増加していく中で、コンディショニングトレーナーの重要性も高まっていくと予測されます。
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